八王子市「スクールロイヤー」でいじめ対応強化 初の教員向け研修会

布施谷航 (2020年2月8日付 東京新聞朝刊に一部加筆)
子育て世代がつながる
 小中学校でのいじめ問題への対応を強化するため、東京都八王子市教委が今年から導入した「スクールロイヤー」による初の生活指導主任の研修会が7日、市教育センター(散田町)で開かれた。スクールロイヤーは学校で発生する問題を法的に解決する弁護士。一昨年8月、いじめを受けていた市立中学2年の永石陽菜(ひな)さん=当時(13)=が自殺した問題を教訓に、市が昨年、スクールロイヤーの導入を決めていた。
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スクールロイヤー制度の活用を呼びかける安間教育長(右)と木村弁護士=八王子市教育センターで

保護者対応などの相談も  

 スクールロイヤーの木村真実(まさみ)弁護士(日野・子どもと家族法律事務所)は「いじめ防止対策推進法が学校に求めるもの」と題して講演した。この日は、市立の小中学校108校の生活指導主任が参加。安間英潮(やすまひでしお)教育長は「学校として自信を持って対応できるよう、積極的に制度を活用してほしい」と呼び掛けた。

 先月16日からは、教員ら学校関係者を対象に、木村弁護士の法律相談も行っている。市教委によると、これまでに中学校4校から、保護者への対応方法などの相談があったという。市教委は4月から、スクールロイヤーを増やす方針でいる。

 永石さんの自殺を巡り、原因などを調査した第三者の調査部会は、昨年8月に報告書を公表し、「第三者的視点を導入する体制作りの強化」を提言した。スクールロイヤーはこの提言を受けて、導入された。文部科学省は2020年度から、全国的に配置する方針を示している。

元記事:東京新聞 TOKYO Web 2020年2月8日

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