埼玉県内の特別支援校も休校へ 「感染させれば命に関わる」学校側が強く要請

前田朋子 (2020年4月9日付 東京新聞朝刊)
子育て世代がつながる
 緊急事態宣言の発令を受け、これまで臨時休校しなかった埼玉県内の公立特別支援学校も休校に踏み切ることになった。重篤な疾患を抱える子どもも多く、休校すれば必要な医療ケアなどが行える預け先の確保が難しいが、学校で新型コロナウイルスの感染が広がれば一気に生命の危険にさらされる。さいたま市教育委員会は「苦渋の決断だった」と明かした。

緊急事態宣言を受けて さいたま市教委「苦渋の決断」

 「軽々に決定したことではない。感染予防を万全にするためにやむを得ない措置」。7日夜の臨時会見で、さいたま市の細田真由美教育長は、埼玉県に続き、市立特別支援学校も5月6日まで休校にした理由を説明した。同様に特別支援学校を持つ川越(高校)も6日、富士見市は10日まで休校としている。

 細田教育長によると、他県の障害者福祉施設で集団感染が起きたことから教職員の間に「自分たちが感染させ、命に関わることになってしまうのではないか」という恐れが広がったという。3月から教委の中で議論し、預かり場所の確保の難しさが分かるだけに休校とはしなかったが、宣言が出るとなった段階で学校側から強い要請があり、踏み切ったという。

困難な家庭は、保護者の送迎・昼食持参で「預かり」も

 埼玉県、さいたま市、富士見市とも、やむを得ない場合で保護者が送迎し昼食を用意すれば、学校で「預かり」を行う。

 さいたま市立さくら草特別支援学校の山田秀樹教頭は「宣言を受け、自宅で過ごさせたいと自発的に申し出たご家庭もあった。預かりがないと困難な家庭には寄り添いたい」と話している。

元記事:東京新聞 TOKYO Web 2020年4月9日

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