「アベノマスクまじいらね」「オンライン授業配信して!」…コロナ休校の悩みと本音、SNSでぶっちゃけ 川崎市などの母親グループ

山本哲正 (2020年4月19日付 東京新聞朝刊)
子育て世代がつながる
 新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため外出を控える中、SNSで知人らとつながり、ストレスをためないよう工夫する動きが広がっている。川崎市をはじめ神奈川県内や東京都内在住の母親らでつくるグループ「おでぶな会」もその一つ。直接集まるオフ会は控えているが、ネット上のおしゃべりはにぎやかだ。困り事をつぶやいたり、情報交換したり。生活者の本音をのぞいてみると-。
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「おでぶな会」のメンバーは、チャットのできるSNSで、布マスク2枚が全世帯に配られる政策も話題に

自宅学習支援の状況、各地の報告も続々

 「PTA役員ママたちに『そろそろオンライン授業の配信してほしいね』という声が多い」-。神奈川県立高女子生徒の母親が13日、部活動も学校もなく抜け殻みたいだと娘を心配し、SNSに一言投稿。すると、2人の娘を自立させた母親が「ニューヨークの友達は『あっという間にオンライン授業が導入された』と言っていた」と応じる。それぞれ好きな時間にアクセスできる場だが、多くの母親が直面する休校の話題に、チャット(文字での会話)の画面が埋まり始めた。

 「学校も文部科学省も『家庭学習ありき』で、違和感しかない。わが家は早々にドリルを買えたけど、バカ売れして手に入らなかった子はどうしているんだろう」とは、2人の女子小学生の母親の言葉だ。

 川崎市の小学校に通う男女2人の母親が「家でダラダラが2人。けんか、泣く、ストレスMAX」と嘆くと、隣の横浜市では学習支援の動画が作られているとの報告も上がった。

身近な悩み 医療や保育現場で働く女性も

 おでぶな会は、集団的自衛権の行使を認めた安全保障法制に疑問を持つ中で知り合った母親らで2015年に結成したのが始まり。子どもたちの将来を考えて暮らしと政治の関わりに関心を持つ層も、次々仲間入りした。

 ネット上の会合は、緊急事態宣言の下の身近な悩みであふれる。医療や保育の現場で働く女性もいて、「医療従事者の人員確保が心配」「医療崩壊怖い」と感染拡大を防ぐための情報交換も盛んになっている。

政治的話題もOK「体に悪いストレスを解消」

 「東日本大震災の東京電力福島第一原発事故の時はストレスフルだったが、今は会の仲間たちがいる。構えずに本音を書き込み、誰かしら応えてくれて、ホッとする」と語るのはメンバーの杉山敦子さん。南真理さんも「生活者目線で政治のおかしさを語り合える。新型コロナを巡るおかしな政策が気になるが、チャットでつながり、体に悪いストレスは解消される」。「なぜか家族ともフランクに話しにくい政治的なことも話せることに感謝」という声も。

 ミュージシャン星野源さんが歌う画面の隣に安倍晋三首相が自宅でくつろぐ動画がツイッターに投稿された時も、「国民が外出自粛をするのと、安倍さんが外出自粛をしちゃうのって、全然意味が違うと思うんだけど」「やたらと芸能人を利用する」と、思いを明かし合った。

おでぶな会

 メンバーは小田急線、田園都市線、ブルーライン(横浜市営地下鉄)、南武線の沿線に暮らす母親ら約50人。各路線の頭文字をつなげて会名にした。子育てから政治の問題まで率直に話し合い、社会問題を考える映画の上映会なども開催。

元記事:東京新聞 TOKYO Web 2020年4月19日

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