親子で農業体験「農いく!」国立市で好評 「野菜を食べない子が食べた」

竹谷直子 (2020年6月26日付 東京新聞朝刊)
 東京・多摩地域を中心に、地場産野菜の流通や直売所の運営を手掛ける「株式会社エマリコくにたち」(国立市)は、都市部の消費者が参加する農業体験イベント「農いく!」に力を入れ始めた。畑のある暮らしの豊かさを感じてほしいと実施した試験イベントが好評だったため、本格開催していくという。
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昨年12月に日野市の畑で開かれた体験イベントで、芽キャベツの栽培や収穫について説明を聞く親子ら(エマリコくにたち提供)

農家100軒と取引「エマリコくにたち」が企画

 エマリコくにたちは、多摩地域などの約100軒の農家と取引があり、直接集荷した野菜を国立市や国分寺市の直売所に置いている。地場産野菜を使った料理を提供する飲食店も経営し、東京の農業を次代に受け継ぐことを目標にしている。

 試験イベントは、子育ての取り組みを支援する都の事業に採用され、助成を受けて昨年から今春にかけて実施。多摩地域の農家の協力の下で、畑で大根やイチゴなどの収穫体験を催した。生産者による栽培のこだわりや苦労談の紹介もあり、中野区から参加した親子連れからは「野菜を食べない子が食べた」「リフレッシュできた」などの声が寄せられたという。

種まきから加工まで「連続講座」で学べます

 今後は、作物の種まきから加工作業まで参加できる「連続講座」も用意。手始めに国立市の大豆畑で6月28日からスタートさせる(募集は終了)。月2、3回のペースで企画し、季節に応じてトマトやブルーベリーなどの農家とタイアップする予定。

 担当の同社流通企画部長の円山めぐみさん(31)は「生活の場の近くにある空の広さや自然の恵みを感じてもらえれば」と話す。

元記事:東京新聞 TOKYO Web 2020年6月26日

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