水難救助を学ぶ動画、7月中旬に配信 日赤埼玉県支部 コロナで救急講習のない学校などでの活用を

前田朋子 (2020年7月8日付 東京新聞朝刊)
子育て世代がつながる
 夏の行楽シーズンに向けて水難事故を防ごうと、日赤埼玉県支部は、菓子袋やペットボトルなど身近なものを利用した救助法を学ぶ動画を、さいたま市の沼影公園屋内プールで撮影した。今月中旬にも県支部のHPなどで発信し、救急講習ができなくなっている各学校で活用してもらうことも想定している。 
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未開封の菓子袋を浮袋代わりにする方法を実演する参加者=さいたま市南区の沼影公園屋内プールで

子どもにも分かりやすく解説 「体力の温存法など学んで」

 新型コロナウイルスの影響で、学校が水泳の授業を取りやめ、公立プールも営業中止が相次いでおり、代わりに海や川に出掛けて事故に遭うケースが増える可能性がある。支部が毎年この時期に各学校で行う講座もすべて中止されており、初の試みとして動画配信を企画した。30分程度に仕上げ、字幕を入れるなど子どもにもわかりやすくする。

 撮影には県支部とボランティアの約20人が参加。着衣泳の注意点のほか、ペットボトルやランドセル、菓子袋、レジ袋などを浮袋代わりに活用する方法を撮影。レジ袋は軽すぎて風に流されるため、少し水を入れて溺れた人に投げることや、溺れた人は受け取った後にあごの下に構えて浮き、動かず救助を待つことなどが解説された。

 参加した日赤埼玉水上安全奉仕団の山子(やまね)学委員長(50)は「水にぬれないと分からないこともあるが、やり方を知れば命を守ることにつながる。動画で体力の温存法などを学んでほしい」と話した。

公営プールも「密集」防ぐため、中止相次ぐ 

 新型コロナウイルスの影響で、県内の公営プールはこの夏、屋外のレジャー型を中心に中止が相次いでいる。

 大型レジャープールの県営水上公園は、さいたま(上尾市)、しらこばと(越谷市)、川越(川越市)、加須はなさき(加須市)の4カ所あるが、県はこの夏はいずれも営業中止にすることを発表している。

 さいたま市は市営プールが屋内と屋外でそれぞれ5カ所ずつあり、屋内プールは入場制限などして運営するが、屋外は中止に。市は「親子連れのレジャー目的の利用が多く、密集しやすいため」と説明している。

 熊谷市も、熊谷さくら運動公園のプールについて屋内は営業、屋外は中止に。川口市は、グリーンセンターの屋外流水プールの中止を決めたが、雷の時の対応も考えたという。「プールから全員上げて屋内の休憩所などに退避させる。どうしても密集状態になってしまう」と説明した。

元記事:東京新聞 TOKYO Web 2020年7月8日

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