都立高入試、男女で合格点が違うのはおかしい!「男女別定員制」廃止を求め現役教員たちがネット署名

(2021年6月10日付 東京新聞朝刊)
子育て世代がつながる

都立高校の男女別定員制の廃止を求め、記者会見する東京ジェンダー平等研究会の男性教諭=9日、都庁で

現役教諭ら署名活動

 東京都立高校の男女別定員制を廃止し、性別によって不利にならない入試をしてほしいと、現役都立高教諭らによる市民グループがネットで署名活動に取り組んでいる。男女で合格点に差が生じているといい、9日に都庁で会見した30代男性教諭は「撤廃に向け、都教委は本格的に議論を進めてほしい」と訴えた。

合格点は非開示「不公平に気づきにくい」

 署名は5月下旬に始まり、8日夜時点で2万9000筆を超えた。6月末まで続け、都教委に提出予定。

 都立高の全日制普通科(単位制を除く)は、男女別で定員を設けており、都内公立中学3年の性別在籍割合に応じて募集人数を決めている。男性教諭によると、各学校の合格点は開示されていないため、受験生本人も教諭も不公平さに気づきにくいといい、「まずは緩和措置の拡大や合格最低点の開示を」と求めた。

男女で分けること自体つらい性的少数者も

 また、願書に性別を書かない動きも広がる中、「男女で分けること自体、つらい思いをする性的少数者がいる」と配慮の必要性も指摘。署名に賛同した神奈川大の平山昇准教授は「性別を理由に理不尽な思いをする受験生がいる制度は変えないといけないのでは」と疑問を投げ掛けた。

 都教委は1998年度入試から性別による合格最低点の格差を是正するため、募集人数の一割を性別に関係なく成績順に合格にする緩和措置を導入している。都教委は「緩和校を拡大し、男女別定員制による不公平感を低減するとともに、より男女平等な入学者選抜を目指す」としている。

 署名は、専用サイト「Change.org」で受け付けている。 

元記事:東京新聞 TOKYO Web 2021年6月10日

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