「こども六法」著者が法教育スクール開設 法律に基づく価値観と解決力を身につけよう

(2021年6月12日付 東京新聞朝刊)
子育て世代がつながる
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「自分を守る知識、他人を守る考え方を身につけてほしい」と話す山崎聡一郎さん

 法律に基づいた価値観や考え方を養い、絶対的な正解がない身近な問題を話し合いで解決する力を身につけようという子ども向け教室「こども六法スクール」が、東京都板橋区内に開設された。主宰する教育研究者山崎聡一郎さん(27)は「1人でも多くの子どもたちに『考える体力』を身につけてもらいたい」と話す。

例えば中学生の「売りたい・買いたい」

 「毎月1日に小遣いが入るそうなので、待ってもらえますか」「今月中にどうしても欲しいものがあるので待てないそうです」

 5月半ばに行われた体験教室の1こま。人気漫画のコミック1~3巻セットをまとめて1500円で売りたい男子中学生と、3巻は持っているので1、2巻を所持金の800円で買いたい女子中学生。望む売り方、買い方と、それぞれが希望する単価が異なるケーススタディーをした。

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依頼者役(右端)から、買い取り条件などを聞き取る代理人役の子どもたち

「代理人」になって利害を調整してみる

 参加者が双方の代理人になり、依頼者の要望を聞き取って利害を調整。1、2巻を800円で売買し、買い手が持っていて、売り手が探していたこのマンガのキャラクターのフィギュアも同時に引き渡すことで合意し、契約するまでを体験した。双方が譲歩しつつ、それぞれの希望もかなう結果になった。

 しめくくりに講師の飯田亮真弁護士(35)が「自分と違う立場の人の意見を聞いて理解すれば、お互いが納得する解決策が見えてくる。相手の立場を考え、相手を知ろうとすることが大事」と解説した。

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飯田弁護士(奥)が見守る中、話し合いをする参加者=いずれも板橋区で

いじめに苦しむ子へ 法律が味方になる 

 山崎さんは、小学生時代にいじめを受け、中学生の時に読んだ六法で「自分が受けていたいじめは法律違反だったのでは」と気付いた。いじめに苦しむ子どもたちに、法律が味方になってくれることを伝えようと2019年に「こども六法」を出版。子ども向けの法教育教室の構想はその頃から抱いていたという。

 対象は小学高学年以上だが受講意思があればそれ以下でも可能。入会金9900円、設備・教材費月額5500円。授業料は対面の場合1時間4700円、ワークショップ形式は2時間連続受講となる。オンライン講義は1時間2700円ほか。毎週木曜夜と、土曜午後に開かれる。詳細は「こども六法スクール」のホームページで紹介している。

元記事:東京新聞 TOKYO Web 2021年6月12日

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