鎌倉高校3年生、PCR法を使ったDNA鑑定に挑戦 「そういうことか!」

石原真樹 (2021年10月19日付 東京新聞朝刊)
子育て世代がつながる
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本格的な器具を使って実験する生徒ら=神奈川県鎌倉市の鎌倉高校で

 神奈川県立鎌倉高校(鎌倉市七里ガ浜)で、千葉県にあるDNA専門研究機関のオンライン講座が行われ、3年生がPCR法を使って生物のDNAを増幅させ、鑑定する実験に取り組んだ。ガウンやゴーグルをまとった生徒らは、研究者が使う本格的な機材を用いた実験に目を輝かせていた。

DNAをPCR法で増幅し、どの生物か鑑定  

 12、13日に行った実験はブタ、トリ、ウシいずれかから抽出したDNAの特定の部分をPCR法で増幅させた後、DNAがマイナスの電気を帯びる性質を使い、抽出したDNAがどの生物のものか鑑定する内容。理系で生物の授業を選択する生徒計42人が参加し、微量の液体を出し入れする器具「マイクロピペット」を使って慎重に薬品を扱い、「結構うまくできた」「ずれちゃった」など声を弾ませた。

 講座を行ったのは千葉県木更津市のかずさDNA研究所。鎌倉高校生物科の有馬千弘教諭が、授業で取り上げたPCR法などについて原理を学ぶだけでなく体験してもらう機会をつくろうとインターネットで検索し、実現にこぎ着けた。

機材は事前に配送し、Zoomで遠隔指導

 研究所と鎌倉高校をウェブ会議システム「Zoom」で結び、画面越しに研究所のスタッフが実験の手順などを説明。生徒らは有馬教諭のサポートを受けながら取り組んだ。PCR装置などの機材や試薬、ガウンなどは、事前に研究所から高校に配送してもらった。

 参加した波田野佑一さん(18)は「PCRは授業で習っただけで実感がなかったが、実際に手を動かしてみて手順もよく分かった」と話した。生物系の大学への進学を考えており、「大学で学ぶ具体的なイメージができた」。有馬教諭は「いつもしーんとしている生徒から質問が出たり、『そういうことか!』と反応があったり。これだけの機材を高校ではそろえられない。良い機会になった」と話した。 

元記事:東京新聞 TOKYO Web 2021年10月16日

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