都立高女子が甲子園を目指す 日比谷高野球部の3人が連合チームに 全国大会あす開幕、8/1決勝は夢舞台

昆野夏子 (2023年7月21日付 東京新聞朝刊)
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全国大会に向けて意気込む(左から)泉選手、永井選手、村山選手=いずれも千代田区の都立日比谷高で

 兵庫県内で22日から開かれる「第27回全国高校女子硬式野球選手権大会」に、都立日比谷高(千代田区)硬式野球部の女子選手3人が、他校との連合チーム「丹波連合」として出場する。選手たちは全国の舞台に立つことに心を躍らせている。

29人中3人が女子 男子と同じ練習

 日比谷高硬式野球部は3年生が引退し、残る29人中3人が女子選手。「女子野球部」でなく、男子と同じ部に女子選手が複数いる例は全国でも珍しい。

 官庁街の大きなビル群に囲まれたグラウンド。永井知沙美選手(2年)、泉有香選手(同)、村山祐希選手(1年)の3人は、男子部員と同じ練習メニューをこなす。ケージの中でマシンを相手に黙々とバットを振り、守備練習でノックを受ける。「ゆっくりでいいよ、落ち着いて捕って」「肩に力入ってるよ」と、男子部員が声をかける。

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バッティングに黙々と打ち込む永井選手

 永井選手は小学1年から、泉選手は高校入学後に、村山選手は中学1年から野球を始めた。日比谷高で入部当初は、ただただ野球が好きで練習に励むつもりだった。だが、公式戦で活躍する男子部員を見るうちに「私たちも試合に出たい」と考えるようになった。

全国から女子が集まる「丹波連合」

 ただ、女子だけでは9人そろわず、チームができない。昨年秋、女子部員で話し合い、スマートフォンで調べたところ、全国各地の女子選手が集まって1つのチームを作り、大会に出場している「丹波連合」を知った。「絶対これに出たい」。石渕貴士監督(45)に訴えると、これに応えた監督が連合チームの指導者に掛け合い、参加が決まった。

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守備練習でノックを受ける泉選手(左)と村山選手

 丹波連合の選手は30人。21~22日の合宿で、ベンチ入りできる25人に絞る。意気込みは三者三様だ。「緊張や不安が大きい。どれだけ成長できたかを知る良い機会。自分の力を試したい」と永井選手。泉選手は「すごい刺激を得られるし、楽しみな気持ちが大きい」。村山選手は「練習メニューや考え方を勉強したい」と話す。

 石渕監督は「女子選手は『男子の中でやっているだけですごい』と思われがちだが、そうではない。全国にはもっと上のレベルの選手がいることを知り、モチベーションを上げてほしい」と期待する。

 丹波連合の初戦は23日、チーム名の由来でもある大会の主要開催地・兵庫県丹波市で。決勝は8月1日に甲子園球場で行われる。

元記事:東京新聞 TOKYO Web 2023年7月21日

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  • 教師のバント says:

    参加校が少ない今のうちに、女子野球はクラブチームによる大会参加にするのが良い。つまり学校には女子野球部を設置しないのである。部活動顧問廃止と教員の過重労働緩和の議論が起こっているのだから、新たに犠牲になる教員を作ってはいけない。

    また、少子化の進行に歯止めがかからない現在、各学校で9人以上集めるのは相当な困難が予想される。ついでに女子野球だけ野球連盟ではなく体育連盟に加盟してはどうだろう。後々のトラブルを避ける意味でも最初が肝腎だ。

    教師のバント 男性 50代

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