不登校特例校を「学びの多様化学校」に通称変更 学習指導要領に縛られず授業時間を減らせる

榎本哲也 (2023年9月1日付 東京新聞朝刊)
 永岡桂子文部科学相は8月31日、不登校の経験がある児童生徒が在籍し、学習指導要領に縛られずに授業時間を減らすことができる学校の通称「不登校特例校」を「学びの多様化学校」に変更すると発表した。

全国に現在24校 300校設置を目指す

 永岡氏は不登校対策の会議で「一人一人の子どものペースを大事にされ、多様な学びが保障される学校のあり方を表現した名称。全国300校設置を目指す」と述べた。

 文科省は、2005年に学校教育法施行規則を改正、不登校児童生徒を対象に特別な教育課程編成ができる学校を制度化し、通称「不登校特例校」と呼んでいた。八王子市立高尾山学園小・中学部など全国に公立14、私立10の計24校ある。

 文科省は今春、よりふさわしい名前にしようと全国の特例校に呼びかけ、新名称を募集。寄せられた86件から東京都在住の教員、平岡朋子さんの案を採用。通称のため、各学校の名前が変わるわけではない。

 文科省によると、小中高校の不登校児童生徒は21年度、約30万人で過去最多。

元記事:東京新聞 TOKYO Web 2023年8月31日

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