パパ記者通信(14)心から謝るって、難しいよね

佐野周平 (2017年10月18日付 中日新聞朝刊)
子育て世代がつながる

 娘は怒られると泣いてしまい、なかなか謝れないときがある。幼稚園での集団生活を楽しく送るためにも、謝るべきときには謝れるようになってほしいと思っていた。

 まずは、謝ることへの抵抗感をなくさせようと試みることに。怒ったときには「謝れば許してあげるよ」と声を掛け、謝ってきたら「よく言えたね」と褒めてあげた。

 すぐに成果は表れたが、このやり方は失敗だったようだ。笑いながら謝るなど、安易に謝るようになってしまったのだ。どうせ理解できないだろうと、謝ることの意味を教えるという最も大切な部分を面倒くさがってしまったことを反省した。

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通園準備をなかなかせず、怒られてふてくされる娘

 「3歳児は感情のコントロールがまだ未熟。気持ちの折り合いが付くまで待ってあげて」。静岡県吉田町の家庭相談員田中奈緒美さん(57)の言葉にハッとした。かく言う私も、謝るべきだと分かっていても、気持ちの整理がつくまでは謝れないことが多々あるからだ。

 つい先日のこと。娘は妻に怒られると、ふてくされながら2階に上り、寝室に一人でこもった。いつもなら私が追い掛けて謝るように促すところだが、この日はあえて放置してみた。妻とヤキモキしながら待つこと20分ほど。娘が自ら1階に下りてきて、泣きながら「ごめんなさい」と謝ってきた。

 時間はかかるだろうが、この積み重ねを通じて、娘なりに謝ることの意味を考えてくれればと思っている。

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