パパ記者通信(16)遊びを仕切りたがる娘。協調性がないのでは…

佐野周平 (2017年12月16日付 中日新聞朝刊)
子育て世代がつながる

 娘はごっこ遊びをする時、せりふや動き、表情など、あれこれ指示を出してくる。独りよがりな遊び方に、幼稚園で友だちに嫌われやしないかと心配していた。

 娘と自宅でよくやるのが、おすし屋さんごっこ。私はいつもお客さん役で、おすし屋さん役は絶対にやらせてくれない。「『おいしそう!』って驚いて」「鉄火巻きを最初に食べてみれば?」。次々と指示が飛び、面倒くさがって適当に応じると、「もう一緒に遊んであげない!」とへそを曲げてしまう。

 私が露骨に嫌な顔をしても、「お願いだから」と言いながら指示を出してくる。さすがに目に余り、「相手の気持ちも考えて」と何度かたしなめたが、簡単にはやめられないようだ。

 友だちにはどう接しているのかと気になり、友だちと遊ぶ様子を遠巻きに観察してみた。強い口調で指示を出すこともなく、友だちの提案に乗ってあげる場面が目立つほどだった。自宅では見せない大人な一面に驚いた。

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友だちと楽しげに遊ぶ娘(右)。指示を控え、「○○しよう」と誘う姿が目立った

 静岡県吉田町役場の家庭相談員田中奈緒美さん(57)は「自宅と外の世界で顔を使い分けているんでしょう。社会性が育っている証拠ですよ」と教えてくれた。

 まだまだ自我を抑えられない時期だけに、幼稚園での集団生活は子どもながらにストレスもたまるだろう。自宅でガス抜きしているのかと思うと、もうしばらくは「わがままを聞いてくれる遊び相手」を続けてあげるとしよう。

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