パパ記者通信(18)一人遊びは想像力や集中力を育む大切な時間

佐野周平 (2018年3月7日付 中日新聞朝刊)
子育て世代がつながる

 一人っ子で両親を独占でき、遊び相手に困らないためか、娘は自宅で一人遊びをほとんどしない。休日ともなると、起床後の第一声が「何して遊ぼうか」だったりする。

 テレビを見せればおとなしくなるが、機械にはできるだけ頼りたくないという意地もある。仕方なしに遊びに付き合い、娘に振り回されるうちに疲れ果てることもしばしば。一人遊びが上手な子を見ると、うらやましかった。

 娘は1月に4歳になり、ようやく一人遊びにも興味を持ち始めてきた。お絵描きや工作が好きなようで、こちらの視線に気付かないほどに集中している。1時間近く新聞紙を細かく切り続けた後、「花を咲かせますよー」と叫びながら家中にばらまくなど、子どもならではの自由な発想に感心させられる。

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最近は棚を机代わりにし、一人遊びに熱中している

 静岡県吉田町の家庭相談員田中奈緒美さん(58)は「模倣による遊びから発展し、想像力を膨らませ、自分で遊びを組み立てられるようになったんでしょう」と指摘する。一人遊びは想像力や集中力を育む大切な時間で、親は邪魔せずに見守るのが良いそうだ。

 「パパ、一緒に遊ぼう」と誘ってくれるのも、今だけだと思っている。だからこそ、娘と遊ぶ時間を大切に考えてきた。「自立に向けた第一歩ですね」という田中さんの言葉に、ちょっとだけ寂しさを感じた。

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