〈中倉彰子さんの子育て日記〉4・懐かしの小学校

(2012年2月24日付 東京新聞朝刊)

中倉彰子さんの子育て日記

 長女のマイは、春から小学1年生。わが家にとって、初めての小学生で、新鮮でワクワクします。先日、ネットで注文したランドセルが届き、マイは大喜び。早速、ランドセルを背負い、鏡に映った姿を見てニヤニヤ。早く登校したくて仕方がない様子です。

小1で始めた将棋

 マイが通う予定の小学校は、実は私の母校でもあります。先日、入学説明会に出席し、昔と変わらない校舎と教室に、当時の懐かしい記憶がよみがえりました。

 私が将棋を始めたのも、ちょうど小学1年生の時。妹と一緒に父から教わりました。

 父も最初は遊び感覚だったようですが、子どもがどんどん上達していくうちに、のめり込んでいった様子でした。父ははまると、とことん突き進むタイプなのです。

 私たち姉妹は学校から帰ると、1日おきに母の運転する車で将棋道場へ通いました。家の柱には「詰め将棋」が貼ってあり、父が仕事から帰る前にそれを解くのが日課でした。

 今振り返ると、ちょっとやり過ぎ?(笑)とも思いますが、姉妹で女流プロになれたので、一応感謝しなくてはいけませんね。

お義母さんだったのね

 さて、大流行のインフルエンザの波は、先月、わが家にも押し寄せました。長女→次女→末っ子と順番に熱を出し、2週間にわたって超大変!

 そんな折、北海道に住む義母が、定期健診のために上京。

 「救世主現る!」

 子どもたちも、とても懐いているので、義母が居る間は安心して仕事に行くことができました。

 今回は、こんな失敗の1コマを。

 忙しい夕食時、戸棚にお菓子があるのを発見し、食べようとする子どもたち。私は「ご飯食べてからよ! もう、お菓子買ってきたの、誰!」と、てっきりパパだと決め込んで言ったつもりが、「えっ、誰?」とパパ。

 ハッ、お義母(かあ)さんだったんですね(冷や汗)。「誰かしらねぇ?」と、とぼけてくれた優しいお義母さんでした。

子ども語録

 バレンタインデーのチョコを買いに行くことに。「何買いに行くの?」と尋ねるパパに、「パパにだけは内緒だよー。フフフ」とマイ。その発言で、バレてしまうと思う…。(プロ棋士)

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