熊谷の小4ひき逃げ死、あと9年で時効 母から犯人へ「必ず探し出します」埼玉県警が動画公開

杉原雄介 (2020年10月2日付 東京新聞朝刊)

 埼玉県熊谷市で2009年9月、小学4年の小関孝徳(たかのり)君=当時(10)=が亡くなった未解決の死亡ひき逃げ事件について、埼玉県警は情報提供を呼び掛ける動画を作成した。県警ホームページやYouTubeの公式チャンネルで公開している。

「事件直後に突然引っ越した人がいる」「置きっ放しの車がある」…どんな情報でもいい

 事件は2009年9月30日午後6時50分ごろに発生。熊谷市本石の市道で、書道教室から自転車で帰宅途中だった小関君が、車にはねられ死亡した。埼玉県警は現在、自動車運転処罰法違反(危険運転致死)事件として捜査しているが、物的証拠が少なく犯人の特定に至ってない。

 動画は約5分。事件当時に小関君が乗っていた自転車や着ていた衣服の写真、現場周辺の映像、小関君の母親が犯人に向けて「必ず探し出します」とつづった手紙などを紹介している。

 自動車運転処罰法の危険運転致死罪は9年後の2029年9月30日に公訴時効を迎える。動画について、埼玉県警交通捜査課の根岸勝則次席は「11年たっても事件を身近に感じてもらうのが目的。事件直後に突然引っ越した人がいるとか、置きっ放しの車があるなど、どんな情報でもいいので寄せてほしい」と話している。情報提供は熊谷署=電話048(526)0110=へ。

元記事:東京新聞 TOKYO Web 2020年10月2日

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