〈こどもの日〉衆院議長の大島さんから子どもたちにメッセージ

安藤美由紀、小林由比、寺本康弘
子育て世代がつながる
 子どもを取り巻く環境が急激に変わっています。国のルールを決める国会では、子どもに関する政策を議論する機会が増えています。例えば、3歳から5歳までの子どもが通う保育所と幼稚園の利用料を原則、無料にする方向で話し合いを続けています。文部大臣として長い間、教育行政にも関わってきた大島理森衆院議長に、教育の在り方について聞きました。

―どんな子ども時代を過ごしましたか。

 私は戦後間もなく、青森県八戸市で生まれました。父が地方議員、叔父が衆院議員を務め、絶えず多くの人が出入りしていました。兄弟も多く、家の前には近くの子どもたちが集まって野球をやったり遊んだりする環境でした。そこには子どもたちがつくったルールがあり、社会性が自然と身に付きました。地域社会の目もあり、悪いことすると怒られました。これが私にとって幼児教育の場でしたね。

―いまは保育園や幼稚園が、子どもたちに触れ合いの場を提供しています。

 私たちの時代と異なり、子どもたちは規律の中で育っています。自然と触れ合う機会が減り、ゲームなどバーチャルな世界で過ごす時間が増えています。大切なのは、子どもたちがどきどきする経験をたくさんすること。例えば、いつもと違った環境をつくり出すために、複数の園が協力して、広い場所に子どもを集めて自由に遊ばせるなど、いろいろな工夫が必要だと思います。

―幼児教育の無償化についてはどう思いますか。

 いろいろな問題も指摘されていますが、子どもの教育を受ける機会を平等にするという意味では大切だと思います。ただ、幼児教育の無償化は、何でもかんでも保育園や幼稚園に委ねる、という趣旨ではありません。家庭教育が大切なことも忘れないでほしい。

インタビューが行われた衆院議長公邸

―子どもと政治の関係について、どう思いますか。

 政治は難しいものではありません。実は私たちは毎日、暮らしの中で政治をしているのです。どのように友だちと仲良くするのか、家庭内の役割をどう分担するのか。そういうことをみんなで話し合って決めるのが政治です。だから、学級会はとても勉強になると思います。国はどのようなことを決めようとしているのか、それにはどんな賛成意見と反対意見があるのか、お父さんやお母さんには家庭で、子どもたちと話し合ってほしいと思います。

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