紙おむつリサイクル 東京都とユニチャームが東大和で実証事業 保育園などで効果的な収集方法を検討

林朋実 (2020年10月31日付 東京新聞朝刊)
子育て世代がつながる
 使用済み紙おむつのリサイクルに向けた実証事業を、東京都と紙おむつメーカーのユニ・チャーム(港区)が11月に東大和市で始める。市内の高齢者施設と保育園の計3カ所で、収集、運搬方法と、分別の現状を確認し、回収のコストや効果的な収集方法を検討する。東大和市とユニ・チャームが30日、市役所で事業内容を発表した。
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連携協定を結ぶ尾崎保夫市長㊧とユニ・チャームの志手哲也常務執行役員

可燃ごみの5%が紙おむつ

 東大和市によると、可燃ごみの5%ほどが紙おむつとされる。市の昨年度の可燃ごみは1万4600トンで、およそ730トンが紙おむつだった計算だ。

 ユニ・チャームは鹿児島県の実験プラントで、使用済み紙おむつから、再び紙おむつに使える品質のパルプを取り出すことに成功している。

 ユニ・チャームの担当者は「今回の実証事業で、都市部の施設での回収、分別コストを見極め、リサイクルのモデルを構築したい」と強調した。東大和市ごみ対策課の中山仁課長は「高齢化で大人の紙おむつは今後さらに増え、社会問題になる。紙おむつは水分量が多いので、燃やす際に焼却炉を傷める。炉の延命化のためにも、焼却処分する紙おむつを減らしていかなければいけない」とリサイクルに期待する。

子育て支援事業でも協力

 回収、分別事業は11~12月に行い、2月までに都に結果を報告する。今回は収集、運搬、分別についての検討が主なので、ほとんどは分別状況を確認した後焼却するが、一部は鹿児島県のプラントに運んで実際にリサイクルする。

 リサイクル素材を使った紙おむつも、回収した施設で見てもらう計画だという。

 実証事業を機に、東大和市とユニ・チャームは地域活性化包括連携協定を締結。今後、子育て支援事業などで協力していく。

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