〈えほん〉「谷戸であそぼう 夏」文・相川明子 絵・とみたしょうこ

(2018年7月20日付 東京新聞朝刊)
写真

長壁綾子撮影

 谷戸(やと)とは、どこにでもある谷あいのこと。谷戸が今、子どもたちの育ちの場となっている。

 神奈川県鎌倉市の真ん中にある「山崎の谷戸」を中心に、山や海で遊ぶ子どもたち。枝に手をのばして食べる桑の実、洋服も靴も泥だらけになって山を登り、下り坂はおしりで滑っていく。

 畑では、お父さんやお母さんと一緒に育てた野菜を収穫する。谷戸を越えたら、服を脱ぎ捨て、さぁ、海に一直線。

 童心に帰り、わくわくしながらページをめくる。こんな夏を過ごしたい。

 1944円。冨山房インターナショナル=電話03(3291)2578。

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