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ネコの「ブサ」とたどろう 川崎・夢見ケ崎の歴史 絵本「ふしぎにゃトンネル」

石川修巳 (2019年4月14日付 東京新聞朝刊)
 川崎市の夢見ケ崎動物公園(同市幸区南加瀬1)があり、「加瀬山」の呼び名で親しまれてきた丘を舞台に、地域の歴史をたどる絵本が完成した。夢見ケ崎の寺にすむネコの「ブサ」を案内役にタイムスリップし、時代とともに移り変わってきた風景をモチーフにした物語。親子で楽しみながら、わが街への愛着を育みたいとの願いが込められた。

「ふしぎにゃトンネル」の紙芝居を手にする石渡さん=川崎市で

地元の郷土史会も協力 明治→江戸→古墳→縄文→現代

 タイトルは「ゆめみがさきの ふしぎにゃトンネル」。地域と区役所が連携して街の魅力を発信する事業の一環で、NPO法人はたらくらす絵本制作委員会に参加するまささん(まさ出版代表)らが手掛けた。

 物語は、公園内にある樹木カイヅカイブキの茂みをタイムトンネルに見立てて過去の世界へ。工業都市として発展した明治時代や稲作が盛んだった江戸時代、関東最大級とされる古墳がつくられた古墳時代、そして海に浮かぶ島だった縄文時代にさかのぼり、高層マンション、商業施設の建設が相次ぐ現代に戻る。

 子どもをひざに乗せ、親子で楽しむシーンを想定して、絵本はA5サイズに。紙芝居も制作し、ともに4月から幸区の図書館で貸し出す。史実を踏まえた内容にするため、地元の日吉郷土史会の協力も得た。

思い出公募に「小学校時代、友達と段ボールで斜面滑り」

 絵本制作に合わせて、加瀬山にまつわる思い出を公募。「小学生だった僕は友達と段ボールを敷いて斜面を滑ったり、遠くの景色を眺めたりした」(50代男性)、「小さかった子どもたちの姿と、必死に子育てしていた自分の姿がよみがえります」(30代女性)などのエピソードが寄せられた。

 プロジェクトを発案したはたらくらす代表理事の石渡裕美(ひろみ)さんは「歴史を知り、もっと身近に感じてほしい。郷土史への関心を育むツールにもなれば」と話している。