南青山の児童相談所問題 必要性訴え1票差で初当選 港区議の石渡幸子さん

山田祐一郎 (2019年4月23日付 東京新聞朝刊)
子育て世代がつながる
 一部の住民が反対するなど混乱した東京都港区南青山の児童相談所設置計画。統一地方選後半戦では、こうした現状を変え、児童福祉への理解を広げたいとの思いで区議選に挑戦した女性が当選した。
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初当選を喜ぶ石渡さん=東京都港区で

消費者問題扱う弁護士「1票の重みを感じる」

 「1票の重みを感じる」。港区議選で、次点と1票差の最下位で初当選した弁護士の石渡幸子さん(49)は22日、当選証書と議員バッジを受け取り、意気込みを語った。

 同区南青山の住民で弁護士として消費者問題を扱ってきた。昨年10月、区が南青山に建設を予定する児童相談所住民説明会に参加。施設の機能や意義が住民に十分伝わらずに「ブランドイメージが下がる」など反対意見が出る現状を変えたいとの思いを強くした。

賛否より「施設の有効活用を議論したい」

 児童相談所や子ども家庭支援センターなどの機能を持つ施設を建設する区の計画を支持するが、依然として計画への賛否が入り交じる地域の現状に危機感を抱く。「できる施設をどう有効活用するかをもっと議論してほしい。弁護士や医師など専門家を施設に入れるなどして地域で機能を共有できるよう、本来は行政にもっと注文しなければいけない」と話す。

 選挙期間中も児相計画に反対する住民から、反対の理由を記した手紙が届いた。だが「意見の違う有権者からも『あなたに入れた』という声をいただいた。何となく施設が完成してしまうのではなく、議員として、児童福祉への理解を広げるため、区役所や区民と意見を交わしていきたい」と話した。

元記事:東京新聞 TOKYO Web 2019年4月23日

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