動画が人気「キッズ消防隊」待望の絵本に 横浜市消防局、子どもに「火の用心」PR

杉戸祐子 (2019年11月8日付 東京新聞朝刊)
子育て世代がつながる
 幼児期から「火の用心」の意識を身に付けて-。横浜市消防局は、未就学児~小学校低学年向けに、かわいい動物たちが自分たちの暮らす森を火災から守る絵本を制作した。「大切な家や思い出が燃えてしまう悲しさを理解してもらい、住宅火災を1件でも減らしたい」という願いを込め、現役の消防職員が物語をつづった。119番の日にちなみ9日に発刊した。
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森で起きた火災に立ち向かうキッズ消防隊

地元消防署と保育園が生んだキャラ 視聴回数190万回以上

 絵本のタイトルは「みんな森の仲間とオオカミのサイレン~君には優しさという強さがある~」。動物たちが暮らす「みんな森」で起きた火事に、ゾウやウサギ、パンダ、クマの隊員でつくる「キッズ消防隊」が森の仲間と力を合わせて立ち向かう物語。

 キッズ消防隊は2017年、子どもに防火意識を持ってもらおうと、戸塚消防署と市立川上保育園(戸塚区)が協力して生み出したキャラクター。音楽やダンスと組み合わせた動画がネット上で190万回以上視聴された。キャラクターの登場する読み聞かせ用のストーリーが市内の幼稚園や保育園で広まり、保護者らから絵本を期待する声が上がったという。

 今回の絵本制作にあたり物語の原作を書いたのが、当時、戸塚消防署長だった市消防局の名取正暁予防部長(57)。子育て中の女性消防団員が保護者の目線で漢字の取り入れ方などに工夫を凝らした。絵は絵本作家の福ヨシトモさんが担当。地元の野毛印刷社(中区)が発行する。

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原作を手掛けた絵本を紹介する横浜市消防局の名取正暁・予防部長=横浜市役所で

原作の元消防署長「メンバーになったつもりで防災意識育てて」

 同局予防課によると、09年から10年間の市内の火災による死者数(放火自殺を除く)は年平均23人で、このうち21人を住宅火災が占める。名取部長は「絵本は子どもたちが繰り返し読んだり、読んでもらったりしながら想像力をふくらませ、理解していく。住宅火災がちょっとした不注意で起こり得ることを知り、自分も消防隊のメンバーになったつもりで日頃から防災意識を育んでほしい」と願いを込める。

 A4判、防火に関する別冊付録付き。1400円(税別)。書店での販売は、有隣堂書店(伊勢佐木町本店、アトレ川崎店など24店舗)と、キッズリパブリック東戸塚店で。野毛印刷社の公式グッズ通販サイトやネット通販大手アマゾンでも購入できる。

 問い合わせは野毛印刷社=電話045(252)2515=へ。

元記事:東京新聞 TOKYO Web 2019年11月8日

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