ひとり親に格安マイカー販売 軽自動車5万円から 町田の元シングルマザー「コロナ禍の今こそ必要」

松村裕子 (2020年4月30日付 東京新聞朝刊)
子育て世代がつながる
 新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、夫婦が営む東京都町田市の車販売店「DISガレージ」が一人親向けに格安中古車の販売を始めた。妻の大内真紀さん(41)は元シングルマザーで、自らの経験から「こういう時期こそ車は使いがいがある。必要な人に活用してほしい」と企画した。
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一人親向けに販売する中古車の前に立つ大内夫妻=東京都町田市で

17年落ち・走行10万キロ弱 エンジンや足回りには問題なし

 第一弾として用意したのは、販売価格5万円の軽乗用車。製造から17年が経過して走行距離は10万キロに近く、車体に傷もあるが、エンジンや足回りに問題はないという。希望者には中古のチャイルドシートも付ける。利益は出ないが、夫で社長の雅之さん(39)は「車検や修理で長くお付き合いしてもらえればいい」と話す。

 夫妻は、それぞれ別の車販売会社に勤めていたが、昨年7月に独立。真紀さんは「以前から、店を持ったら一人親の支援をしたいと考えていた」と言う。前夫と離婚し、雅之さんと再婚するまで幼い長男と2人で暮らした経験からだ。

通院も待合室避け車内で待てる ドライブスルーの買い物便利

 長男の具合が悪くなり、病院に連れて行ったときのこと。待合室は大混雑で、長い待ち時間を過ごした後、長男のインフルエンザ感染が分かった。生活が苦しく車を手放していた時期で「車があれば車内で待てたのに」と今でも悔やむ。

 子どもを置いての外出が難しい一人親にとって、公共交通機関より人との接触が少なく、ドライブスルーを利用した買い物もできる車は、特にコロナ禍ではメリットが大きいという。真紀さんは「維持費はかかるけど、それ以上の価値はある」と強調。購入希望者の経済状況を踏まえ、分割払いなどにも柔軟に応じる。

 コロナが終息した後も、一人親向けの格安販売は続ける。問い合わせはDISガレージ(同市三輪緑山)=電話0066(9703)5528=へ。

元記事:東京新聞 TOKYO Web 2020年4月30日

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