マスク着けられない子どもたちがいます 市川市が意思表示の缶バッジ配布へ 熱中症対策にも

保母哲 (2020年6月17日付 東京新聞朝刊)
子育て世代がつながる
 新型コロナウイルスの感染拡大防止でマスクの着用が求められる中、千葉県市川市は16日、夏場の熱中症対策などで児童生徒がマスクを外す場合、缶バッジを配布する方針を明らかにした。病気などでマスクを着けられない児童らが、ひと目で分かるようにするのが目的。市議会代表質問で、鈴木雅斗議員(緑風会第一)に答えた。

ぜんそく、肺の病気… 市議会で提案

 「真夏のマスクは熱中症を誘発する恐れがあり、ぜんそくや肺の病気などでマスクを着けられない子どももいる。(マスクを着けなくても)周囲の人から違和感などを持たれないよう、(身に着けられる)缶バッジを配布できないか」。代表質問で鈴木議員は、缶バッジで子どもたちが意思表示できるよう提案した。

 市川市では、地域猫活動団体や犬の保護者向けに3年ほど前から、飼い主であることやボランティアとして活動していることが分かるよう、猫や犬のイラストをあしらったオリジナルの缶バッジ(直径7.5センチ)を作成、配布している。

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市川市が地域猫活動団体などに配布している缶バッジ

高温・多湿でのマスクは熱中症リスク

 鹿倉信一保健部長は「マスク着用が困難な場合もあり、(着用できないことを)周囲の人に表示する方法を協議したい」と答弁。市川市によると、市立小中学校ごとにマスクの着用が難しい児童らを調べ、希望者に缶バッジを配布する。地域猫活動団体などに配布している分は、市職員が専用の工具で手作りしていることから、今回も職員が作り、配る方針という。

 国は新型コロナの感染防止策として、身体的距離の確保、マスクの着用、3密(密集・密接・密閉)回避といった「新しい生活様式」を求めている。高温や多湿でのマスク着用は熱中症のリスクが高くなる恐れがあるとして、「適宜マスクを外しましょう」と呼び掛けている。

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