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しみん発 地元川崎産野菜に親子で舌鼓

(2018年1月13日付 東京新聞朝刊)

 川崎市の市民活動団体「みどりなくらし」は、市内産の野菜を使った料理を親子連れと作って味わうなど、都市の緑を身近に感じてもらう企画に取り組む。生活協同組合での活動経験を踏まえ、2015年に会を設立した堀由夏代表(56)は「子育て世代に心豊かな暮らしを提案したい」と意欲を見せる。

 

築100年超の納屋を活用

 団体のメンバーは12人。JR南武線の武蔵新城駅=同市中原区=の近くにある建物を活動拠点としている。築百年超の納屋を改修して使われている民間のコミュニティースペースだ。

 ここで毎週水曜、親子連れ対象の交流サロンを開催。裁縫を楽しんだり、天然酵母のパンを作ったり、市内産の野菜を使った「ランチの会」を開いたりしている。パン作りや「ランチの会」は参加費が必要で予約制。

ランチ通してママ交流

川崎産の野菜を使った食卓を囲む親子連れ=川崎市中原区で

 11月29日に開かれたランチの会は、堀さんが前日にJAの直売所で仕入れた野菜を、メンバーの栄養士川本尚子さん(45)らと調理。ダイコンとニンジンの肉巻き、万願寺トウガラシのみそ炒めなど10品を、ゼロ~2歳の子連れの親子4組と囲んだ。

 ゆでたブロッコリーを次々とおかわりする男児の母親は「いつもよりさらに食べてます」とにっこり。堀さんは「収穫してからの時間が短いから新鮮で甘みがあるの。地場の野菜はそこがいいよね」。母親同士が日ごろの食事作りの悩みを打ち明け合うなど、にぎやかなひとときとなった。

 堀さんは、かつて生協パルシステム神奈川ゆめコープの理事として生産者を訪ね、商品開発に携わった。大規模農家が「重労働だし、もうからないし、後を継がせたくない」と話すのに衝撃を受けた。子どもたちは田んぼに入ったことがないとも聞いた。

都市の緑とともに生きる

 一方、川崎市内では、小学生が授業で苗植えや収穫を体験し、農家が畑を開放してイベントが開かれていた。生産者と消費者が近接するメリットを生かそうと考え、生協の理事仲間や地域子育て支援センターのスタッフを誘い、団体を結成した。

 化学洗剤を使わない掃除法や手作りみその講座なども開く。「身の丈で半歩先へ」をモットーに、参加者のできる範囲で都市の緑、ひいては地球環境を守る行動につながればと願っている。

 

堀由夏代表

 ほり・ゆか 大学卒業後、幼稚園教諭などを経て35歳で専業主婦に。2004年から11年間、生活協同組合パルシステム神奈川ゆめコープの理事、常任理事。「みどりなくらし」の詳細はホームページで。

 

 

[元記事:東京新聞 TOKYO WEB2018年1月13日]