育児のSOS、1時間で駆け付け 群馬県高崎市 電話1本でヘルパーらが支援

石井宏昌 (2019年2月9日付 東京新聞朝刊)
子育て世代がつながる
 子育て中や出産を控える家庭を支え、子どもの虐待防止につなげようと、高崎市は新年度、電話一本でヘルパーが駆け付け、育児支援や相談に応じる「子育てSOSサービス事業(仮称)」を始める。施設での支援や相談のほか、産後の訪問支援を行ってきたが、対象を広げて利用しやすくすることで子育ての不安や負担の軽減を図る考えだ。

1時間250円で家事、育児、生活相談…

 対象は市内の妊娠期の人や就学前の児童がいる家庭で、年末年始を除く午前8時~午後8時に利用できる。利用料は1時間250円。電話を受けてから原則1時間以内にヘルパーが2人1組で家庭訪問する。

 調理や洗濯、掃除、買い物などの家事支援、授乳や子どものおむつ交換、もく浴介助など育児に関する手伝いのほか、育児に関わる日常生活の相談に応じる。

 市社会福祉協議会に業務委託する方針で、社協の事務所がある市総合福祉センター(末広町)に拠点を置き、市が派遣する保健師1人と社協に登録しているヘルパーが対応する。関連費約3000万円を2019年度予算案に計上した。

「手を差し伸べて虐待を防ぎたい」

 市は「待つ福祉から、出向く福祉」を掲げ、16年度、在宅介護の負担軽減を目的に電話一本で緊急の訪問や宿泊支援をする「介護SOSサービス」を始めた。今回はその子育て版。現行の産後半年までを対象とする訪問支援は、新サービス実施に伴い廃止する。

 富岡賢治市長は「全国でも前例のない取り組みと思う。親が精神的に不安定になって、子どもの虐待につながるケースが多いと思う。手を差し伸べることで防止したい」と期待を込めた。

元記事:東京新聞 TOKYO Web 2019年2月9日

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