練馬区が画家や造形作家の制作動画を配信 今年はワークショップできないけど…自宅でアート体験しよう!

西川正志 (2020年8月14日付 東京新聞朝刊)

 新型コロナウイルス感染症の拡大で、夏休みのさまざまなイベントが中止となる中、子どもたちに自宅でアートを体験してもらおうと、東京都練馬区がプロのアーティストによるワークショップの体験動画を配信している。練馬区の担当者は「動画を参考に作品を作り、本物のアートに触れてほしい」と呼び掛けている。

版画家、かぶりもの作家…YouTubeで

 動画は計4本で、それぞれ画家や造形作家などが子どもたちでもできる作品を制作する様子を紹介。版画家の蟹江杏(かにえあんず)さんは、家の床いっぱいに広げた大きな紙と窓ガラスに絵の具やクレヨンなどで虫や植物をのびのびと描いた。

 かぶりもの作家のニシハラ☆ノリオさんは練馬のイメージをもとに新聞紙と色とりどりの粘着テープで魚をモチーフにしたかぶり物を作り、「テクニックは必要ない。大きく作って」と訴える。

 動画はいずれもYouTubeの練馬区公式チャンネルで視聴できる。動画を参考に作った作品の写真などをメールで送ると、出演したアーティストからメールで返信がもらえる。

 

ワークショップ、昨年は6300人参加

 練馬区では3年前から、子どもたちに遊びを通じてアートに触れてもらおうと、夏休みにさまざまなワークショップが体験できる「こどもアートアドベンチャー」を開催。昨年は6300人が参加するほどの人気イベントだったが、新型コロナの影響で今夏は中止になった。

 区に中止を惜しむ声も寄せられ、イベントのプロデューサーも務める蟹江さんらの動画を配信することを決めた。練馬区の稲永陽子文化・生涯学習課長は「子どもたちも制限がある生活を過ごしている。動画や作品作りを通して、元気になったり、癒やしにつながったりしてもらえれば」と強調している。

 作品の写真などはメール=info@311bunko.com=へ。

[元記事:東京新聞 TOKYO Web 2020年8月14日]

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