〈えほん〉「パンフルートになった木」文・巣山ひろみ 絵・こがしわかおり

長壁綾子 (2020年8月28日付 東京新聞朝刊)
子育て世代がつながる
写真

(長壁綾子撮影)

 小学校が国民学校と呼ばれた頃、カイヅカイブキの木だったわたしは広島の小学校の校庭に根を張っていた。校舎から聞こえてくる歌声が大好きだった。

 ある晴れた夏の朝、白く熱い太陽が空いっぱいに広がり、炎に包まれたわたし。被爆したわたしは、焼け野原となった校庭で枝葉を伸ばし、再び子どもたちと過ごした。そして70年の月日が流れ…。

 希望の象徴となった被爆樹木が過去を回想し、平和を祈る物語。パンフルートの音色と子どもたちの明るい歌が響く世界が続きますように。1540円。少年写真新聞社=電話03(3264)2624。

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