気付かないうちにストレス抱えていませんか? 長引くコロナ、家族の過ごし方をアドバイス 江戸川児相が動画制作

井上幸一 (2021年8月10日付 東京新聞朝刊)
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ドラマ仕立てで、コロナ禍の家族の状況を紹介している動画の一場面(江戸川区提供)

 新型コロナウイルスの緊急事態宣言で不要不急の外出自粛が呼びかけられている中、江戸川区児童相談所は、自宅で家族が仲良く過ごす方法をアドバイスした動画「心の声に耳を傾けてみませんか?~コロナ禍での家族との過ごし方~」を制作した。YouTubeの江戸川区公式チャンネル「えどがわ区民ニュース」などで公開している。

穏やかな接し方、動画見て実践を

 約12分の動画では、コロナ禍で生活リズムが変わり、気付かないうちにストレスを抱えている現状を説明する。「仕事のシフトが減らされそう」と経済的な不安を訴える妻に、「俺の給料が安いって言いたいの」と突っかかる夫-。ストレスで不満を募らせた結果、衝突が起きる経緯をドラマ仕立てで表現している。

 動画で推奨しているのは深呼吸、軽い運動、読書など、自分なりの方法でストレスに対処すること。「余裕なくなっちゃっている」「愚痴っぽかった」など、「心の声」に耳を傾け、相手の気持ちを考えて、感情をコントロールするよう促している。

 さらに、「大人と比べ自己主張が難しい子どもは、さまざまなストレスの影響を受けやすい」とも指摘。児相の児童心理司湯本幸平さんは「ストレスにうまく対処できない子どもたちにとって、心の回復に必要なのは保護者から穏やかに接してもらうこと。動画をきっかけに実践を」と話している。

元記事:東京新聞 TOKYO Web 2021年8月10日

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