〈えほん〉「みどりのほし」 作・林木林 絵・長谷川義史

(2020年10月23日付 東京新聞朝刊)
写真

(長壁綾子撮影)

 今日はなんだかつまらない。1人で寝転んでいたぼくは、夏みかんのてっぺんにあるみどりのほしを見つけた。

 「みどりのほし もっと あるかなぁ」。他にもいろんな星を探していくうちに、想像が膨らんでいく。ぼくは流れ星と追いかけっこしながら、天の川を走る。草の上に大の字になって寝そべり、星と手をつないだときに感じた。「ぼくも ほしなんだ」

 ふとした発見から、身の回りにある小さな命の輝きに気づく物語。詩的な言葉と伸びやかな絵が、自由に考える力を与えてくれる。

 1650円。童心社=電話03(5976)4181。

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