サンタはコロナ禍でもやってくる!「チャリティーサンタ」のボランティア、入念に感染防止策

林容史 (2020年12月22日付 東京新聞朝刊)
子育て世代がつながる
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子どもたちにプレゼントを届けるサンタ役のボランティア(チャリティーサンタ提供)

 サンタはコロナ禍でもやって来る―。新型コロナウイルスの収束が見えない中で迎える24日のクリスマスイブ、NPO法人「チャリティーサンタ」(東京)のつくば支部は例年通り、茨城県つくば市内で子どもたちにプレゼントを届ける。準備もままならなかったが、なんとか実現へ。メンバーは「コロナ禍で暗い1年だったが、サンタに会って明るいクリスマスを過ごしてほしい」と願う。 

つくば支部には21軒から依頼

 つくば支部は「チャリティーサンタ」の茨城県内唯一の地方組織。2017年に設立され、メンバーは現在、社会人と大学生の男女11人。毎年イブの夜には、真っ赤な衣装に身を包んだボランティアが、依頼のあった家庭を訪れ、保護者から預かった贈り物を子どもたちに手渡してきた。

 今年は、4~5月の緊急事態宣言の前後から活動がストップ。オンラインによるミーティングを重ねたものの、県内でも感染拡大の波が繰り返され、プレゼントを贈ることができるか危ぶまれた。

 だが、サンタの来訪を楽しみにしている家庭は多く、入念な感染防止策を講じた上で実施することを決めた。イブ当日は体温や体調をチェックし、マスクや手袋を着用するほか、訪問先に基礎疾患がある人がいないかを事前に確認する。

 今年申し込みがあったのは21軒。サンタ役などのボランティアには20代を中心に24人が名乗りを上げた。講習で「本物のサンタさんを貫き通す」といった心構えや応対の仕方を学びながら本番に備える。

子どもの「純粋なまなざし」

 つくば支部代表の会沢和敏さん(56)は2018年のイブに初めてサンタに扮(ふん)した。「子どもたちは、心のどこかでサンタの存在を信じている。純粋なまなざしと笑顔に、届けたもの以上のものをもらった」と当時の感動を振り返る。緊張した面持ちで出発したほかのサンタたちも、帰ってくる時は笑顔だったという。

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「つくばにサンタクロースを増やしたい」と話す会沢和敏さん=つくば市で

 そして今年もサンタが師走の夜の町を駆け巡る。会沢さんは活動の意義をこう強調する。

 「誰かのために何かができる、思いやりのあるサンタクロースのような人を増やしていきたい」

チャリティーサンタとは

 クリスマスイブの12月24日、保護者の求めに応じ、サンタクロース役のボランティアを派遣する活動。有志が「世界中の子どもたちを笑顔にしたい」と2008年に始めた。2014年にNPO法人化し、現在27都道府県に39の支部がある。本部は東京。これまで3万人以上の子どもにプレゼントを届けた。生活が苦しい家庭や被災地、闘病中の子どもに絵本を無償で贈る「ブックサンタプロジェクト」なども展開している。

元記事:東京新聞 TOKYO Web 2020年12月22日

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