「サンタは本当にいるの?」にどう答えればいいのか〈お父ちゃんやってます!加瀬健太郎〉

(2020年12月4日付 東京新聞朝刊)
子育て世代がつながる

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お団子を食べる長男(右)、次男(左)、三男

 キョンキョン、おとぼけ顔がかわいいでちゅねー」と嫁さん。「キョンキョン」といっても、小泉今日子さんのことでは、もちろんなく、嫁さんがつけた四男のあだ名。

 長男は、「カンタベリーちゃん」。次男は、「スウィートココナッツちゃん」。三男は、「ケンティッシュタウンちゃん」。

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 嫁さんは、訳のわからないあだ名で、歴代の赤ちゃんたちをあやしてきたが、不思議なもので、名は体を表すといいますか、だんだんと本人になじんでくるから恐ろしい。

 恐ろしいといえば、もう師走。春先からの記憶がない。早くも玄関には、「サンタさんへ おいしいあめをください」と、三男のリクエストが書かれた紙。そう、うちでは、サンタクロースが毎年プレゼントを運んでくることになっている。

 去年のこと。長男が暗い顔をして聞いてきた。「パパ、サンタさんて本当にいるの?」。年上の子から、「サンタクロースはいない」と言われたらしい。

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 こんな時、なんて答えればいい? 本当にいないのか? 見たことがないだけで、いないと言っていいのか? じゃ、妖怪は? UFOは? ツチノコは? 徳川埋蔵金は? 「おるやろ」と僕は答えた。

 「世界もクリスマスは25日だよね? サンタさんて、何人ぐらいいるのかな?」と長男はうれしそう。「けっこうおると思うで」と僕が言うと、「日本だけで10人いれば、プレゼント配れるか」と長男は軽く見積もった。

加瀬健太郎(かせ・けんたろう)

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 写真家。1974年、大阪生まれ。東京の写真スタジオで勤務の後、ロンドンの専門学校で写真を学ぶ。現在は東京を拠点にフリーランスで活動。著書に「スンギ少年のダイエット日記」「お父さん、だいじょうぶ?日記」(リトルモア)「ぐうたらとけちとぷー」(偕成社)など。10歳、7歳、3歳、0歳の4兄弟の父。これまでの仕事や作品は公式サイトで紹介している。

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