小学生が演劇をつくって向き合った、脳性まひの実方裕二さんの人生 「障害への理解が深まる」

山下葉月 (2021年3月24日付 東京新聞朝刊)
子育て世代がつながる
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演劇「下馬のゆうじさんをめぐる冒険」を披露する子どもたち=世田谷パブリックシアター提供

 東京都世田谷区・下馬地区に暮らす脳性まひの車いすライダー、実方裕二さん(61)の人生を区内の小学生12人が演じた作品「下馬のゆうじさんをめぐる冒険」が21日、「シアタートラム」(同区太子堂)で披露された。

後ろ向きかと思ったけど、前向きだった

 実方さんは生まれつき障害があるが、電動車いすに乗って世田谷区内でケーキなどを販売していた。子どもたちは今年1月から演劇づくりに参加し、実方さんから生い立ちや人生の喜びなどについて取材。「初めてケーキが売れた時」など印象に残ったエピソードを台本に盛り込んだり、稽古を行ったりしてきた。

 演劇後のワークショップで、子どもたちからは「障害者の人は後ろ向きかと思ったけど、前向きだった」といった声があがった。同席した実方さんは「子どもたちが話を真剣に聞いてくれてありがたい。障害への理解が深まると思う」とうれしそうに話した。

 地域の人たちがワークショップを通じてつくる演劇「地域の物語2021」の発表会の一環で、世田谷パブリックシアターなどが主催。1997年以来、毎年開催している。

元記事:東京新聞 TOKYO Web 2021年3月24日

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