〈えほん〉「ひばりに」 詩・内田麟太郎 絵・うえだまこと

長壁綾子 (2021年4月23日付 東京新聞朝刊)
子育て世代がつながる
写真

(長壁綾子撮影)

 ぼくには ことばがない きみに かける ことばがない ぼくは ただ すわるしかない うつむく きみの となりに いや ぼくは たんぽぽになろう きみの となりに さく-。

 東日本大震災の翌年、被災した子どもたちを励ます詩を依頼された詩人の内田麟太郎は、自分の気持ちを伝えたくてこの詩を書いた。「がんばろう」や「前を向こう」なんて言えないけれど、悲しみや寂しさに寄り添いたいと。うえだまことの優しい絵が、詩の味わいを深めている。たんぽぽの綿毛につられるようにページをめくってほしい。1430円。アリス館=電話03(5976)7011。

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