レトロな旧銭湯にカラフルな壁画 木更津出身のキックボクサーが子どもたちと完成

山田雄一郎 (2021年12月23日付 東京新聞朝刊)

子どもたちの自由な発想が随所にうかがえる作品となった=千葉県木更津市中央で(Office Tacoma提供)

 新型コロナウイルスの影響でストレスを抱えた子どもたちを勇気づけようと、千葉県木更津市出身のキックボクサー竹内裕二さん(38)らが同市中央の旧銭湯「人参(にんじん)湯」で、子どもたちとカラフルな壁画を完成させた。竹内さんは「子どもたちの創造力が詰まった作品。ぜひ見てほしい」と語る。

「コロナ禍の子どもたちを勇気づけたい」 

 竹内さんは元K-1選手で、WMAF世界スーパーフェザー級王座を獲得。現在はアーティストやスポーツ選手のプロデュースを行う「Office Tacoma(オフィス・タコマ)」(京都市)に所属し、キャリアを重ねている。

 新型コロナの長期化で、子どもたちから遊ぶ機会が奪われる中、竹内さんは生まれ育った木更津で「子どもたちが自由に集まり、個性を発揮できる場所をつくりたい」と考えるようになった。戦前から営業を続け、2011年に廃業した人参湯のレトロな建物を生かし、大人と子どもが交流するアートイベントを企画。当初は8月開催の予定だったが、緊急事態宣言の影響で12月に延期した。

 旧浴場の高さ約二メートルの壁に足場を組み、市内在住の彫刻家・安部大雅さんが下絵を描いた。竹内さんの幼なじみや知人の口コミで大勢の子どもがイベントに参加。感染予防のため時間をずらしながら描き、18日に壁画を完成させた。人や動物、富士山などが色鮮やかに描かれている。

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生まれ育った木更津の旧銭湯で、子どもたちと壁画を描いた竹内裕二さん(左)

コミュニティースペースとしても開放

 「小さいころ自分もいたずら好きだったので、その延長で子どもたちと絵を描いてみたかった」と竹内さん。「最初は手形で埋めるつもりでしたが、インキを付けた途端、子どもたちが喜びを爆発させ、思い思いに描くようになりました」と振り返る。19日には市内を中心にバンド活動を続ける兄のダニー坊やが記念ライブを開いた。

 人参湯は現在、コミュニティースペースとして開放されている。旧脱衣所には地元の「木更津焼きそば」が営業中。壁画などに関する問い合わせは、木更津焼きそばの小倉さん=電話090(8948)0733=へ。

元記事:東京新聞 TOKYO Web 2021年12月23日

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