〈えほん〉「ほしのおうじさま」原作・アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ 文・ルイーズ・グレッグ 絵・サラ・マッシーニ 訳・福本友美子

(2022年2月25日付 東京新聞朝刊)
写真

(長壁綾子撮影)

 砂漠に不時着した飛行士の前に、小さな王子さまが現れた。王子さまは飛行士に自分の星のこと、仲良しだったバラのことを話す。バラと仲たがいし、星を出た王子さまは、いろんな星をめぐり、そして大切なことに気がつく。

 昨年、フランス版発刊75周年を迎えた名作「星の王子さま」を基に、英国の詩人と画家が新しく生み出した作品。目まぐるしく変化する時代に伝えたい、時を超えて響くメッセージとは。飛行士と王子さまの会話と、幻想的な絵からなる世界観はそのままに、親子で楽しみ学べる作品になっている。

 1650円。主婦の友社=電話03(5280)7551。

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