洋服・絵本・備蓄食を物々交換「ぐるりかわさき」4月29日に川崎で初開催 「お互いさま」で助け合い

中山洋子 (2022年4月27日付 東京新聞朝刊)
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交換会のために提供を受けた洋服を仕分けするメンバーら=川崎市中原区で(実行委員会提供)

 大切に使ってきた洋服を持ち寄り、お金を使わず譲り合う「0円交換会」が、川崎市麻生区の公園新ゆりアートパークスで29日に開かれる。市内でボランティア活動などを行っている市民グループ4団体が初めて企画。「『お互いさま』で助け合う地域の初めの一歩になってほしい」と話している。

川崎の市民グループ4団体が協力

 「ぐるりかわさき」と題した交換会を開くのは、災害時に無償で食事提供をする飲食店などのネットワークづくりに取り組む麻生区の市民団体「まごころキッチンプロジェクト」、子ども食堂運営の「まきまきキッチン」(中原区)、アートを通じて障害者や支援者を支える「はなうた図工室」(高津区)、子育て支援の「ままカフェしんゆり」(麻生区)でつくる実行委員会。

 東京都内で開かれた洋服の交換会に参加した「まごころキッチン」代表の小野さくらさん(46)が「川崎でもできそうだ」と発案し、交流があった各団体に声をかけた。

 ぐるりかわさきでは、子どもたちも楽しめるよう洋服だけではなく、絵本や児童書の交換も実施。管理栄養士が提供する料理レシピや、賞味期限が残っている備蓄食も交換でき、参加者によるアートの共同制作も予定している。

 小野さんは「お金を払っているからいいでしょ、という風潮にすごく引っ掛かっている。上の世代は、ちょっとした物々交換で助け合い暮らしてきた。私たちもお金を介さず、『お互いさま』という気持ちの循環を始めたい」と話した。

 開催は午前10時~午後4時。雨天の際は近くの麻生市民交流館やまゆりに会場を変更。持ち寄る洋服は、春夏用限定で最大5着。服飾メーカーからの提供もある。問い合わせは実行委のメール=gururi.kawasaki@gmail.com=で受け付けている。

元記事:東京新聞 TOKYO Web 2022年4月27日

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