〈えほん〉「おおきい かさ」作・エイミー・ジューン・ベイツ ジュニパー・ベイツ 訳・のざかえつこ

(長壁綾子撮影)

 ドアの横に、赤いかさがひとつある。大きくて、やさしいかさだよ。

 雨が降ってきたら、かさは誰かを助ける場所になる。どんなに背が高くたって、けむくじゃらだって、足が何本だって入れるよ。そんなにたくさん入れないかも?

 心配はいらないよ。だってね…。

 親子である作者の2人が、暴風雨の中で一つの傘を分かち合ったことがきっかけで描かれた。お互いの違いを認め合い、助け合うことを「かさ」が教えてくれる。有名なウクライナ民話の「てぶくろ」をほうふつさせる雨の日の温かなお話。

 2090円。化学同人=電話075(352)3373。

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