風邪、インフル、溶連菌…子どもの発熱、受診のタイミングはどう見極める?〈森戸やすみのメディカル・トーク〉

(2023年12月26日付 東京新聞朝刊)
イラスト 発熱して寝込んでいる子ども

イラスト・東茉里奈

市販の解熱剤は検査に影響しない

 小児科外来には今、発熱して受診する子がたくさんいます。原因はいろいろで、風邪、溶連菌感染症、アデノウイルスで起こる咽頭結膜熱(プール熱)、インフルエンザ、多くはないものの新型コロナウイルス感染症も。どれも飛沫(ひまつ)感染や接触感染をしますから、周囲にうつさないようにマスクと手洗いは重要です。

 発熱以外の症状があっても、区別がつきにくく検査を要する場合も多いです。インフルエンザは発熱後、半日くらいたたないと検査の信頼性が低いのですが、A型はもっと短い時間でも陽性になることがあります。何よりお子さんがつらそうならば家で我慢させる必要はありません。

 発熱してすぐでも医療機関を受診し、必要であれば薬を出してもらいましょう。市販されているアセトアミノフェン(解熱剤)を飲ませてもよいです。その薬で検査結果が影響を受けることはありません。

風邪薬と抗インフル薬の違いは?

 一方、熱は高いものの元気があるようなら、夜間や休日に直ちに受診する必要はありません。風邪薬は早く飲めば早く治ったり軽く済んだりするわけではなく、抗インフルエンザ薬や溶連菌に対する抗菌薬以外は、症状を和らげる対症療法でしかないからです。

 年末年始は診療を受けられる医療機関が限られます。当番医や救急外来をあらかじめ調べておきましょう。旅行や帰省をする際にも健康保険証を忘れずに。

森戸やすみ(もりと・やすみ)

 小児科専門医。1971年、東京都出身。一般小児科、新生児集中治療室(NICU)勤務などを経験。「子育てはだいたいで大丈夫」(内外出版社)、共著に「やさしい予防接種BOOK」(同)など、医療と育児をつなぐ著書多数。「祖父母手帳」(日本文芸社)も監修。子どもの心身の健康や、支える家族の問題について幅広く伝えます。

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