東日本大震災の復興支援CD「絆~忘れない2024」が発売 交流きっかけに多摩の小学生も参加

宮本隆康 (2024年3月12日付 東京新聞朝刊)
 東京都・多摩市立多摩第一小学校の児童の合唱が収録された東日本大震災の復興支援CD「絆~忘れない2024」が11日、発売された。CDは毎年、国内外の著名アーティストらの参加で発売されている。制作したNPO法人日本アクティブ・フード協会(中央区)から、参加児童らに計約130枚が贈られた。
写真

CDを受け取った児童たち=多摩市で

2016年から毎年 売り上げを寄付

 CDは2016年から毎年3月11日に発売し、売り上げを被災地の子どもの支援に寄付している。これまで、欧米出身の男性歌手4人組の「イル・ディーヴォ」など、国内外の有名アーティストが無償で参加。被災地の子どもの歌や演奏、東日本大震災を機に生まれた歌も収録している。

 多摩市では、桜ケ丘商店会連合会が被災地支援で福島県の子どもらを招き、市内の小中学生と交流を続けている。このため、多摩第一小にCD制作への参加が決まった。昨年12月に6年生約120人が、東京電力福島第1原発事故後に福島県浪江町の中学生が作詞した「未来の光へ」の合唱を収録した。

写真

児童たちの合唱が収録されたCD

加藤登紀子さん、さとう宗幸さんも

 今年のCDには、歌手の加藤登紀子さん、さとう宗幸さん、ピアニストの田中和音さんらが参加。14曲のほか、福島県の子どもたちのインタビューも収録されている。

 多摩第一小では、6年生を代表して児童3人が、アクティブ・フード協会の神原進理事長からCDを手渡された。嵯峨葉月さん(12)は「歌詞を読んで風化させないことは大事だと思った。CDに携わるとは想像もしなかったのでうれしい」と笑顔を見せた。近藤志織さん(12)は「震災に遭った人に歌が届いたらうれしい」、芳野結奈さん(12)は「被災した人たちが少しでも元気になってくれたら」と願っていた。

 CDの詳細は協会のホームページで紹介している。

元記事:東京新聞 TOKYO Web 2024年3月12日

0

なるほど!

0

グッときた

1

もやもや...

0

もっと
知りたい

あなたへのおすすめ

PageTopへ