「ねないこだれだ」せなけいこさんの展覧会 独創的な貼り絵の材料も 日光の美術館で9月5日まで

原田拓哉 (2021年8月5日付 東京新聞朝刊)
子育て世代がつながる

展覧会では原画などが展示されている=日光市の小杉放菴記念日光美術館で

 「ねないこだれだ」や「めがねうさぎ」などの作品で知られる絵本作家せなけいこさんの初期から近作までを紹介する展覧会が、栃木県日光市の小杉放菴記念日光美術館で開かれている。絵本原画や貴重な資料など約250点を展示している。9月5日まで。

子育ての最中、37歳で絵本作家デビュー

 せなけいこさんの大規模な展覧会は初めてで、2019年の神奈川県を皮切りに、広島県、北海道など全国を巡回し、同美術館が最終会場となっている。

 1969年に子育ての最中に37歳で絵本作家としてデビューしたせなけいこさん。おばけや妖怪、うさぎなどをモチーフに、貼り絵の手法で創作した独創的な作品は、世代を超えて、多くの親子に読み継がれている。

 展覧会では、お菓子の包み紙、封筒の裏側など、貼り絵に使っている身近な紙やのり、はさみなども紹介。出版社に持ち込んだ手づくりの絵本も展示されている。

50年前の作品でも重版 色あせない魅力

 小学生の2人の娘と一緒に会場を訪れていた日光市の斎藤巳奈子さん(35)は「小さいころに親しんでいました。貼り絵にいろんな紙が使われ、細かくてとても繊細」と話していた。

 学芸員の迫内佑司さんは「50年前の作品でも、色あせることなく今も重版されている。貼り絵ならではの明快な色とデザインが、多くの人たちに受け入れられている」と魅力を解説する。

 入館料は一般1000円、大学生700円、高校生以下無料。原則月曜休館。

元記事:東京新聞 TOKYO Web 2021年8月5日

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