小児がんを経験した子どもから今、入院中の子へ アイデア出し合い絵本完成 神奈川県立こども医療センターに寄贈

(2021年11月24日付 東京新聞朝刊)
子育て世代がつながる
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絵本「スマイルランドのミツバチ-新しい世界へ」の一部分。10歳女児がタブレット端末でシロクマの絵を仕上げた

 小児がんなどで入院経験があり、在宅治療をしている子どもたちが、現在入院中の子どもたちを笑顔にしようとアイデアを出し合った絵本が完成した。「自分らしく生きる素晴らしさや一歩踏み出す勇気を感じてほしい」と、アクサ損害保険(東京都台東区寿)が企画。今月上旬、神奈川県立こども医療センター(横浜市)に寄贈した。

まひがある女児 くわえたペンでイラスト

 タイトルは「スマイルランドのミツバチ-新しい世界へ」。9月に同社が開いたオンラインワークショップで、在宅治療中の小中学生5人が自分と似たところのある動物を選び、その動物が主人公のミツバチを励ます物語を考え、イラストを描いた。

 首から下にまひがある10歳の女児は、体温調節が難しく、常に保冷剤を体にあてている。自分をシロクマになぞらえ、口にくわえたペンでタブレット端末を操作して、イラストを仕上げた。「いつも花畑にいるミツバチが、北極のような違う場所でゆっくり休んだら、違う景色が見えてくる」との思いを込めたという。

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オンラインで参加した子どもたち(奥の画面)と一緒に絵本を音読するアクサ損害保険の社員たち=台東区で

 アクサ損害保険は、神奈川県立こども医療センターに入院する子どもたちを元気づける「ファシリティドッグ」の公式スポンサー。お披露目会には、同社社員と、ファシリティドッグを派遣するNPO法人「シャイン・オン・キッズ」事務局長のニーリー美穂さんが参加。制作に関わった5人の小中学生はオンラインで参加し、絵本を音読した。A4判20ページ、非売品。同社HPで見ることができる。

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