医療的ケア児の相談窓口を神奈川県が設置 メールでも受け付け

志村彰太 (2022年5月31日付 東京新聞朝刊)
 神奈川県は、日常的に人工呼吸器による呼吸管理やたんの吸引などが必要な「医療的ケア児」がいる家庭や支援者の相談に応じる窓口を設置した。県庁東庁舎3階に設けるが、新型コロナウイルス感染防止の観点から当面は電話=045(227)1255=かファクス=045(201)2051、神奈川県のサイト内の「かながわ医療的ケア児支援・情報センター公式ホームページ」経由でのメールで相談を受け付ける。

専門資格を持つ職員が対応

 県によると、昨年9月に医療的ケア児支援法が施行され、全国的に相談窓口の設置が求められている。県内には推計で1200人近くの医療的ケア児がいるとみられるという。現状の相談態勢は家庭などが求める支援内容に応じて行政の窓口が分かれ、「どこに相談したらいいか分からない」などの声が上がっていた。

 窓口では、県が認定する専門資格「医療的ケア児等コーディネーター」を持つ職員が相談に応じる。悩みに対し助言するほか、具体的な支援を担う市町村の部署につなぐ。

 また、支援者の養成や情報提供をしたり、支援政策を立案する部門も設ける。黒岩祐治知事は「支援のニーズは幅広い。確実な支援に結び付けたい」と話した。

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