所沢市長選で自公推薦の現職落選…「留守番禁止」条例案撤回の影響は? 埼玉県知事「否定できない」

飯塚大輝 (2023年10月25日付 東京新聞朝刊)
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埼玉県の大野元裕知事

 22日に投開票された所沢市長選で、無所属新人で元衆院議員の小野塚勝俊さん(51)が初当選したことを受け、埼玉県の大野元裕知事は24日、自民党県議団が県議会9月定例会に提案した虐待禁止条例改正案が県民の反発で廃案となったことが「影響したことは否定できない」との見方を示した。

「子育てしにくい」と誤解されぬように

 小野塚さんは、4選を目指した無所属現職の藤本正人さん(61)=自民、公明推薦=らを破って当選。知事はこの日の記者会見で「埼玉県は『子育てしにくい』と誤った印象を与えることがないよう、真摯に取り組むことが大切だと強く感じた」と話した。

 また、小野塚さんが中核市移行を公約にしたことに触れ「住民に身近な行政はできるだけ住民に近いところで行うのが地方分権の趣旨だ。歓迎したい」と支援を表明した。

 中核市になると県から権限が移譲され、保健所や児童相談所などを自前で持つことができる。人口20万人以上が基準で、所沢市の人口は34万人を超える。大野知事は「市のイメージアップ、知名度向上も期待できる。名実ともに地域の中核として広域的なリーダーシップを」と求めた。

元記事:東京新聞 TOKYO Web 2023年10月24日

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