産前産後を長期ケアする助産院「こもれび家」昭島市にオープン 分娩は扱わず産後うつ予防を重視 母親の交流拠点に

林朋実 (2020年10月15日付 東京新聞朝刊)
子育て世代がつながる
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助産院「こもれび家」を開いた高木静さん(右)と駿さん(左)、スタッフの遠藤美帆さん親子=いずれも昭島市で

 産前産後の母親のケアを中心とする助産院「こもれび家」が東京都昭島市中神町にオープンした。産後うつが社会問題化する中、母親への長期的支援に集中し、分娩(ぶんべん)は扱わない。毎月の誕生会など多様なイベントも開き、母親たちの地域の交流拠点になることを目指している。

不安定な産後 全員にサポートが必要

 昭島市の助産師高木静さん(38)と夫の駿さん(36)が二世帯住宅を改修し、9月に開設した。静さんは「産後は不安定になりやすく、全員にサポートが必要。誰でも集まれる受け皿的な場を作りたかった」と話す。

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二世帯住宅を活用した「こもれび家」

 助産院には出産を手助けするイメージが強い。その部分をあえて外したのは、静さんの思いからだ。熊本県の病院や多摩地区の産科クリニックに勤め、多くの出産に立ち会ってきたが、産科では長期的な産後ケアができないことに「もどかしさ」を感じていた。自ら助産院を開くに当たって、分娩を扱うと「産後ケアに十分に手が回らなくなる」と判断した。

 こもれび家では、静さんが産後の母親の訪問ケアや助産院での育児相談、母乳相談を行う。母親を支援する「産後ドゥーラ」の資格を持つ元保育士や歯科衛生士、おもちゃインストラクター、ピラティス講師らがスタッフとなり、講座も開く。子どもを遊ばせながら親同士で自由におしゃべりできる「くつろぎタイム」もある。子どもの年齢を問わず利用できる。産後ケアや相談、講座は要予約。

5世帯が入居できるシェアハウスも

 助産院スペース以外は、5世帯が入居できるシェアハウスになっている。今後入居者を募集する。施設の管理運営や改修のためのクラウドファンディングを10月29日まで実施中。目標額は200万円で、3000円から支援できる。静さんによる育児相談や講座の受講券など返礼品も用意している。

 イベントカレンダーは、こもれび家のfacebookページで確認できる。問い合わせは、高木静さん=電話080(5511)9910=へ。

元記事:東京新聞 TOKYO Web 2020年10月15日

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