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〈坂本美雨さんの子育て日記〉31・手作りの旗を持って出発! 園のワクワク「街歩き」

  (2019年6月21日付 東京新聞朝刊)

坂本美雨さんの子育て日記

写真

園に迎えに行くとプリンセスになっていた娘

心を配ってくれる保育士さんに感謝

 新しい園生活も3カ月目。リズムをつかみ、親子ともに新しい縁を深めている。最近、子どもが犠牲となったニュースで悲しみに覆われたと同時に、SNSには「保育士さんありがとう」というハッシュタグも広がった。普段どれほど心を配りながら守ってくれているか、感謝の気持ちが爆発するようだった。


<前回はこちら>30・すっぽんぽん! 生命の爆発


 外に散歩に出てほしくないという声も聞こえてきて、もちろんその不安も分かるけれど、やはり子どもにはたくさん外に出て自分の住む街を知り、楽しみを発見してもらいたいと改めて感じた。

「遠くチーム」と「寄り道チーム」

 娘の園では、お散歩を「街歩き」と呼んで特に大事にしており、探検隊のような手作りの旗を持って出る。ひたすら遠くまで歩いてみたい「遠くチーム」と、距離は短いけれど存分に寄り道しながら行きたい「寄り道チーム」に分かれ、子どもは自ら選ぶ。遠いチームは大人の足でも30分以上かかる場所まで行くらしく、娘は最初にチャレンジした時に帰り道に疲れて半泣きになって以来、寄り道チームだそうだ(笑)。

 先日、いつもの園児たちの街歩きに保護者も招いてもらい同行した。この日も娘は寄り道チーム。上の年齢の子たちと一緒に、慣れた足取りで街を進む。わたしの手を引いてすこし誇らしげに。「のぶさん」と子どもたちが親しみを込め呼んでいる先生は、園児を率いているという緊張感は感じさせずに楽しげに歩き、よーく皆の動きを観察して必要な時にはスッと子どもの近くでさりげなく守っている。その動きの自然さ、なめらかさに静かに感動した。

石塀のロッククライミングによじ登る

 曲がり角で先生が「どっちにいきたい?」と聞くと、隣にいた娘が「こっち!」と即答し、わたしの知らない道を迷いなく進む。ぼこぼこした石を積み上げた石塀は、ロッククライミングスポットになっているらしい。よじ登る娘を見ながら、娘と2人でいる時には止めていたかも、でもそれって誰のため?との思いが頭をよぎる。

 参加していたある子のおじいちゃんが、通りがかる植物の名前を教えてくれ、枝がトゲトゲしているサンショウを見つけると葉に触れて手のにおいをくんくん。そんなことをしながら、まっすぐ歩いたら10分の道のりを45分ほどかけて歩いた先の公園で園が用意してくれていたフルーツティーのおいしかったこと! 子どもにとってだけじゃない、おとなにとっても街はワクワクに満ちていた。もっともっと、娘と一緒にこの街に出会いたい。(ミュージシャン)