〈中倉彰子さんの子育て日記〉25・始まりの春

(2014年4月18日付 東京新聞朝刊)

中倉彰子さんの子育て日記

甘え上手

 春は始まりの季節ですね。長男のシンは保育園で1つ上のクラスになりました。

 朝から大はしゃぎで、園に着くなり、前日先生に教えてもらった新しいクラスへ猛ダッシュ。でもお友だちがたくさん来ているのを見ると、急にモジモジ。シャイなところもあるのです。

 末っ子のためか、かなりの甘えん坊でもあります。園でも先生たちに甘えている様子。「シンの横に来て食べてくれないかな」なんて、つぶやくように言ったりするそうです(甘え上手)。

 この間も「ママ抱っこ~」と言うので、「なんで抱っこなの?」と聞くと「だって足が疲れちゃったから」。でも隣の部屋から「シンちゃんの好きなテレビが始まるよ」と、お姉ちゃんの声が聞こえると、慌ててママから下りて猛ダッシュ。こらこら疲れてないでしょ。

 シンにはもっと、男の子らしく、強くなってもらいたいです。

年長さんの自覚?

 次女のマキは、保育園では年長さんです。新しいお部屋に入ると、「ママもう帰っていいよ。お支度ひとりでできるから」

 朝のママとのバイバイでは涙になることが多かったので、この言葉にはビックリ。年長さんの自覚なのかしら。頼もしく見えました。

 ちなみに年長クラスには、将棋の盤・駒セットがあります。マキは最近、興味が出てきたようで、「お友だちに勝ったよ!」とうれしそう。次の日は先生と対戦したそうで、連絡帳には「駒を並べ終わると『お願いします』とあいさつをしていて驚きました」と書かれていました。

 将棋に興味のある子が多いそうです。近いうちに私も教えに行きたいなと思っています。

転校生との出会い

 長女のマイは小学3年生。クラスも先生も新しくなりました。好きなお友だちと一緒になったり、親友と離れてしまったりといろいろありました。本年度から、大好きな書道が始まるのが楽しみなようです。

 春休みは朝寝坊さんで困りましたが、学校が始まると早起きして登校しています。4月から転校してきた、帰り道が同じ女の子と、早速一緒に帰ってきたとのこと。新しい出会いに胸をときめかせています。

 私も所属する日本女子プロ将棋協会で事業部門の担当になりました。協会の新代表に就任した妹の宏美を支え、対局と将棋の普及に努めたいと思っています。(プロ棋士)

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