〈中倉彰子さんの子育て日記〉33・修了式

(2015年3月2日付 東京新聞朝刊)
子育て世代がつながる

中倉彰子さんの子育て日記

保育所を卒業

 先週、マキ(6つ)が保育所の修了式を迎えました。生後6カ月で入所したころは、先生が作ったミルクを飲まず、いつも泣いていました。ハイハイをほとんどせず、移動はお尻をズリズリ。きちんと歩けるようになるかしらと周りを心配させました。そんなマキが卒園の時を迎え、感慨深いものがありました。

 3部構成の式の第1部は修了書授与。1人ずつ名前を呼ばれて所長先生から受け取ります。受け取り方、お辞儀の仕方等、みんな立派です。受け取った後、後ろで待機する親の所まで歩いて行き、修了書を手渡します。子どもたちの「ありがとう」という言葉に涙する親御さんもたくさんいました。

 第2部では1年を振り返り、子どもたちが一言ずつセリフを言い合います。合間に卒業の歌が入ります。「春! 親子遠足楽しかった!」「皆で行った、動物園!」。みんな、大きな声で、しっかりと言っています。

 その中で「(中倉さんに)将棋を教えてもらったよ。大きな将棋で指す事ができてうれしかった」というセリフにビックリ。父母会でこの1年、アルバム係をしましたが、アルバムの「好きな遊び」の中で将棋をあげた子が何人かいて、将来の夢に「将棋の棋士」と書いた子もいました。教えに行って良かった~。

 親も子どもたちに向けて歌のプレゼント。「まき」と書いたうちわを振りながら、心を込めて歌いました。

感動というご褒美

 第3部は、お祝い膳。お昼ご飯を食べる子どもたちの周りを親が囲み、スクリーンに1年を振り返るスライド写真が映し出されます。途中でサプライズのビデオレター。子どもたちが1人ずつ、親に向けてメッセージを伝えます。

 マキは「お母さん、いつもご飯作ってくれてありがとう」。ママ、もっと頑張るからね。

 最後は、入所している子どもたち全員が廊下に出て手を振り、その間を卒園する子どもと親が歩いて退場します。その中に弟のシン(4つ)の姿も。4月からお姉ちゃんがいなくなるので、ちょっと寂しそうです。

 先生と子どもたちが、心を1つにして準備をしてきた様子が伝わる、本当に素晴らしい式でした。帰り道、大寒桜が咲く下を通り、「きれいだね」と言い合いながら写真を撮りました。子育ては、まだまだ続きますが、修了式は1つの区切り。子どもから感動という、ご褒美をもらいました。(プロ棋士)

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