〈中倉彰子さんの子育て日記〉49・家族会議、効果あり

(21016年11月11日付 東京新聞朝刊)
子育て世代がつながる

中倉彰子さんの子育て日記

ガミガミ言うより話してみよう

 仕事や家事、子どもの習いごと、学校行事などなど、手が回らないぞ~と感じ、焦ってイライラが募る毎日。「これ手伝って」「早くしなさい!」「何度言ったらわかるの!」と口うるさい自分も嫌になってしまいます。

 「ガミガミ言うより、みんなで1度、じっくり話してみようかな。そうだ、家族会議をしよう!」と思い付き、夕食後に会議を開くことにしました。まずはママの窮状の訴えから。「このままでは、家中が散らかり、ママも体力が持ちません。どんなお手伝いができるのか、みんなで話し合いたいと思います」と切り出しました。

 「家族会議」というのが学校の話し合いの雰囲気と重なって新鮮だったのでしょうか。3人とも目を輝かせ、「私は書記になる」とマイ(11)がノートに書き込みます。マキ(8つ)は「はい!」と手を挙げ、その場で起立して「私は、布団たたみは当番ではなく、自分の布団は自分でたたむようにすればいいと思います」と優等生的発言で、本人も誇らしげ。よしよし、いいぞ。私はホワイトボードに意見を書きながら、子どもたちに流れを任せてみました。すると「3人で当番制にして、自分たちでやることを決めようよ」との声が。私が決めるより、自分たちで当番を決めた方が納得いくはず。思わぬ展開に、ママはニンマリです。

すべり出しは順調

 話し合いは順調に進んでいると思いきや「なんで全然マキの意見が通らないの!」と、マイに対し、突然マキが怒りだしました。マキは意見が通らず、ばかにされた気持ちになったようなのです。大人の会議でもあることだと思いますが、小さいうちにこういう経験をしておくのも良いことですね。

 シン(6つ)は「お手伝いしたら、ノートに書いておこづかいをもらうようにする~」なんて発言したり。すったもんだの末、なんとか会議終了。「お風呂」「食事の準備手伝い」「食事の後片付け手伝い」の3項目を、曜日ごとに担当することが決まりました。もっとやってもらいたいことはありますが、初めはこのくらいで。早速次の日から壁に張った当番表を見て、自分のお手伝いを確認しています。

 子どもたちにとっても、私に「誰か手伝って~」と言われるより、「当番の人だれ~?」と言われる方が「あ、自分がやらないと」という自覚が出ていいようです。すべり出しは順調。このままうまくいってくれると良いのですが…。(プロ棋士)

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