〈田中健さんの子育て日記〉40・家族の戦力に成長

(2018年12月28日付 東京新聞朝刊)
子育て世代がつながる

田中健さんの子育て日記

写真

家族の重要な戦力として成長しつつある娘。これは今年、娘が撮影した4人のお友達との1枚

里帰りのような娘のスキー合宿

 今年も残すところ4日。夕方には、小学5年になる娘が、1年生の頃から通うスイミングスクールの仲間たちと、3泊の長野スキー合宿より帰京予定です。

 素晴らしい先生方が集う中でも特に娘が毎回楽しみにしているのは、「おばあちゃま先生」と過ごす時間です。

 主宰の先生のお母様で上品な笑顔の絶えない「おばあちゃま先生」は、子どもたちの心身のケアだけでなく、部屋着やペンケースなどの手作り品を合宿中に全員にプレゼントしてくださるそうです。普段のレッスンにはいらしておらず、僕は合宿の送迎で挨拶をするだけですが、祖父母と過ごす経験が少ない娘は、どんなに優しく接してくださるかをうれしそうに話します。

夫婦だけではできない「子育て」

 娘にとって、里帰りのような心も温まる合宿です。親にとっては、先生が配信してくださる「合宿の様子」のメールを毎日読み、安心しつつ仕事を片付け、ホッと一息もつかせてもらえる、年に数日の貴重な時間にもなります。

 「子育て」は夫婦だけでは成り立ち得ません。夫婦だけで子育てを頑張らなくても良いと感じるだけで、救われる時は多々あります。

 形は異なりますが、最近、都内の私立大学が、児童養護施設出身者を対象に「推薦入試制度」を実施したニュースに接しました。学費は免除、毎月給付金も受けられるとか。希望に満ちた良い制度だと思います。「子育て」に手を差し伸べる社会の一面に触れると、国の将来も明るく感じます。

役作りの資料を作ってくれた娘

 さて、僕の新年の仕事始めは、出身地・福岡の博多座で開催の「島津亜矢公演」と、同時期に公開の映画「めんたいぴりり」です。

 博多座の舞台は勝海舟役です。娘は社会の自由研究を兼ねて勝海舟を調べ、僕に役作り資料としてくれました。映画は九州地方を中心に放送されたドラマの映画化です。娘も家内も東京にいながら動画サイトを通じて夢中になった作品で、出演オファーに大喜びし、家族孝行できました。

 「子育て日記」に登場し4年近くたった娘は、家族の重要な戦力として成長しつつあります。仕事柄か、3人だけの家族ゆえか、持ちつ持たれつ、連携協力も年々密になりながら新しい年を迎えます。

 子育て日記は今回が最終登板です。これまで見守ってくださった方々、ありがとうございました。皆さまもどうぞ良い年をお迎えください。(俳優・ケーナ奏者)

 【田中健さんの子育て日記は今回で終了します】

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