いじめ不適切対応が相次ぐ川口市 元被害生徒の母が実名公表、改善求める団体を結成

近藤統義 (2020年4月11日付 東京新聞朝刊)
子育て世代がつながる
 埼玉県川口市の市立学校で相次ぐいじめ問題を受け、かつて被害に遭った生徒の母親が10日、市民団体「プロテクト・チルドレン~えいえん乃(の)えがお」の設立を発表した。母親は10日、記者会見し「いじめや教育委員会の不適切な対応で傷ついている子どもたちを守りたい」と訴えた。
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「教委や学校の不適切な対応から子どもを守りたい」と話す森田さん=川口市役所で

不適切指導などの相談、すでに80件

 設立したのは、森田志歩さん。息子(17)が中学時代にいじめで不登校になり、川口市に損害賠償を求める訴訟を起こした。川口市内ではほかにも、別の中学でいじめを受けた男子生徒が昨年9月に、女子生徒が3年前にそれぞれ自殺している。

 一連の問題への対応で、市教委は重大事態の認定が遅いなどと文部科学省や県教委から何度も指導されている。森田さんのもとには、いじめや学校の不適切な指導などの相談が昨年から80件近く寄せられており、団体を作って改善を要求していくことにした。

「被害者側がここまで…これが実態」

 今後は、川口市内の子どもや保護者からいじめや体罰、川口市教委の対応などについてメールやLINE(ライン)で相談を受け付け、市教委への陳情、署名集めも行う。会員は10人で、オブザーバーで弁護士も加わる。

 森田さんは今回初めて実名を公表した。「いじめ被害を受けた側が、ここまでしないといけないのが実態。身分を明かすことで真実を伝えていきたい」と話す。NPO法人化も視野に、全国各地の同様の団体とも連携していくという。問い合わせは、森田さん=電話080(4182)0919=へ。 

元記事:東京新聞 TOKYO Web 2020年4月11日

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